深頸部膿瘍における在院期間延長因子の検討

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タイトル別名
  • Study of Factors Associated with Prolongation of the Hospital Stay in Patients with Deep Neck Infections
  • シンケイブ ノウヨウ ニ オケル ザイイン キカン エンチョウ インシ ノ ケントウ

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説明

<p> 深頸部感染症は抗菌薬の発達に伴い減少傾向にあるものの, 適切な対応を行わないと致死的な状況に陥る疾患である. 今回, 関西医科大学附属病院において頸部外切開, もしくはそれに準ずる穿刺排膿を施行した深頸部膿瘍60例を対象に, 在院期間を重症度の指標として用い, 在院期間を延長させた因子について検討した. その結果, 単変量ロジスティック回帰分析では, 気管切開術の施行の有無, 排膿時の CRP 値 (以下 CRP 値と示す), 膿瘍の舌骨下進展の有無, 嫌気性菌の検出の有無が有意な因子として検出された. さらに施行した多変量ロジスティック回帰分析では CRP 値が独立した因子として検出された. 従って, 早期から CRP を含めたこれらの因子に着目し, 重症化に備えた治療が重要である.</p>

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