2011年福島県浜通りの地震で活動した塩ノ平断層と活動しなかった車断層の断層破砕帯の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Fault Fracture Zones of the Activated Shionohira Fault and the Non-Activated Kuruma Fault of the 2011 Fukushima-ken Hamadori Earthquake, Northeast Japan
  • 2011ネン フクシマケンハマ ドオリ ノ ジシン デ カツドウ シタ シオ ノダイラ ダンソウ ト カツドウ シナカッタ クルマ ダンソウ ノ ダンソウ ハサイタイ ノ トクチョウ

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抄録

<p>塩ノ平断層は,2011年4月11日に発生した福島県浜通りの地震(Mw6.7)によって,いわき市田人町旅人滑石から石住綱木北西に至る約14 kmの区間に出現した,北北西から南南東へ延びる地表地震断層である.車断層は,塩ノ平断層の南方5 kmに認められる断層であり,この地震時に地表変位は現れていない.最近活動した断層の近くに,同様の走向を持ちながらも活動しなかった断層があることから,新たな断層活動性評価手法の可能性を探るため,塩ノ平断層で2ヶ所,車断層で1ヶ所を調査地点として選定した.本稿では,それぞれの地域でこれまで実施してきた調査のうち,野外地質調査・ボーリング調査・コア観察・XRD分析・同位体分析・流体包有物分析・透水試験の結果について報告する.断層破砕帯の地質・鉱物・透水性などの特徴として取りまとめられた3地点で得られた成果は,断層の活動性を検討するための基礎的なデータとして活用される.</p>

収録刊行物

  • 応用地質

    応用地質 62 (2), 64-81, 2021-06-10

    一般社団法人 日本応用地質学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (19)*注記

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