大腿骨転子部不安定型骨折に対する髄内釘における後外側骨片の整復鉗子を使用する方法としない方法との比較

この論文をさがす

抄録

<p>【目的】大腿骨転子部不安定型骨折に対する髄内釘において,後外側骨片の整復鉗子を使用する方法としない方法とで手術侵襲,画像所見,身体機能を比較する事である.【方法】2017年1月から2019年12月迄の大腿骨転子部不安定型骨折(Jensen type 3及びtype 5)に対して髄内釘を行った128例を対象とした後方視的研究である.入院期間を基準に整復鉗子(InterTAN AP Reduction Clamps)使用群37例と非使用群91例に分類した.両群で手術侵襲(手術時間,術中出血量),画像所見(術後スライディング量,後外側骨片癒合率),身体機能(術後1週間後のADL)を比較した.【結果】整復鉗子使用群と非使用群で手術時間(62.1分 vs. 68.4分,p=0.807),術中出血量(44.4 ml vs. 45.2 ml,p=0.833),術後スライディング量(2.8 mm vs. 3.3 mm,p=0.749),後外側骨片癒合率(94.1% vs. 96.5%,p=0.696),術後1週間後のADL(2.6 vs. 2.5,p=0.881)は有意差を認めなかった.【考察】整復鉗子使用群と非使用群で手術侵襲,画像所見,身体機能に有意差を認めなかった.今後は更なる検討が必要である.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ