社会教育のための地域密着型ネイチャーセンターが実践する教育と地域づくり

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タイトル別名
  • Education and community development practiced by community-based nature center for social education

抄録

<p>近年のアウトドア市場の傾向では、ライトアウトドア分野、アウトドアウェアなどを取り入れたライフスタイルの増加がみられる。消費者層が求めているのは自然体験活動の入口の活動と考えられる。我々は2002年に自然体験活動を行う市民団体として発足し、2007年に登別市の社会教育施設の指定管理者となった。活動のグレードで表現すると「自然ガイドステージⅡ」にイメージが近く、まさに自然の入口の体験を提供しているといえる。</p><p>しかしながら入口の活動では、レジャー施設との差別化が図りにくく、ユーザー側も区別がつきづらい。継続した調査から利用者満足には自然体験活動の本質に関わる要因より、付帯的な要因である「快適性・前提条件」が多く寄与していることがわかった。サードプレイス的な多様な人が集うゆるやかな空間づくりを進めることが必要である。さらに教育機関として事業効果を高めるためには、その空間を活かしつつ、入口から発展する機会を創出し、一方ではプロ指導者の養成や関係機関との連携推進などを取り入れグレードの多層化を図ることを目指している。その際、多様さを包摂する運営方法と品質管理の精査が課題としてあげられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853038534265344
  • NII論文ID
    130008117558
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_203
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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