地上LiDAR再計測による試験林の成長モニタリングと樹幹形状解析

  • 平岡 裕一郎
    静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部
  • 江藤 信輔
    電気通信大学大学院情報理工学研究科
  • 松下 通也
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 高橋 誠
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 増田 宏
    電気通信大学大学院情報理工学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Growth monitoring and stem shape analysis in a test site by remeasurement using terrestrial LiDAR

説明

<p>林木育種における成長形質の評価のために、次代検定林の定期的な成長量調査が行われている。リモートセンシング技術のひとつである地上型レーザスキャナによるLiDAR(Light Detection and Ranging)計測は、林内の3次元情報が点群データとして取得できるため、樹幹のサイズや形状に関する形質の抽出が可能である。演者らは、林内の地上LiDAR計測によって得られた3次元点群から樹木個体の樹高や胸高直径、様々な地上高における樹幹径、幹の通直性を高精度で推定する手法を開発し、1時点でのLiDAR計測の有効性を既に確認している。本研究では、同一検定林で2年の間隔をおいて地上LiDAR計測を実施し、それぞれの時点で取得した3次元点群から樹幹モデルを生成した。その結果、98%以上の個体の樹幹モデルが両時点で得られた。これら樹幹モデルに基づき形質の変化を解析したところ、特に樹高の推定結果が良好であった。また、通直性の指標としての樹幹形状を比較した結果、多数の個体で両時点における形状が一致した。本発表ではこれら結果を基に、経時的なLiDAR計測による検定林調査の可能性について議論する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853038535085312
  • NII論文ID
    130008117800
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_405
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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