製糖工場の未利用エネルギーを蓄熱する向流接触式ヒートチャージャーのベンチスケール実証試験と設計

  • 藤井 祥万
    東京大学未来ビジョン研究センター
  • 宮川 大河
    早稲田大学創造理工学研究科 総合機械工学専攻
  • 中垣 隆雄
    早稲田大学創造理工学研究科 総合機械工学専攻
  • 兼松 祐一郎
    東京大学総括プロジェクト機構「プラチナ社会」総括寄付講座
  • 菊池 康紀
    東京大学未来ビジョン研究センター 東京大学総括プロジェクト機構「プラチナ社会」総括寄付講座 東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻
  • 濱田 洋輔
    新光糖業(株)

書誌事項

タイトル別名
  • Bench-Scale Demonstration Test and Design of a Moving Bed Counter-Flow Heat Charger for Unused Energy from a Sugar Mill
  • セイトウ コウジョウ ノ ミリヨウ エネルギー オ チクネッスル コウリュウ セッショクシキ ヒートチャージャー ノ ベンチスケール ジッショウ シケン ト セッケイ
  • Bench-scale demonstration test and design of a moving bed counter-flow heat charger for unused thermal energy from a sugar mill (in Japanese)

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抄録

<p>脱炭素社会および持続可能開発目標達成のために,産業排熱や再生可能エネルギーの融通拡大が急務である.未利用熱の融通を拡充するためには,未利用熱発生地と熱需要の間にある時空間的なギャップを解消する蓄熱輸送技術が必要であり,ゼオライトを用いた蓄熱輸送システムに着目した.本研究では蓄熱・出熱のうち,蓄熱側に着目し未利用熱を蓄熱する向流接触式移動床蓄熱装置(ヒートチャージャー)を考案し,ケーススタディとして検討している製糖工場で実環境下においてフルスケールの約1/400規模の実証試験と数値解析によるフルスケールモデルの設計を実施した.実証試験では0.75 kWの連続的な蓄熱に成功した.また,蓄熱装置の性能を予測する数値解析モデルを開発し,充填層半径方向の充填層有効熱伝導を考慮した定常一次元モデルで試験結果を模擬できることを明らかにした.妥当性を確認した定常一次元数値解析モデルを用いてフルスケールのヒートチャージャーを設計した.設計パラメータを整理し,各ゼオライト流量において蓄熱に必要な補助動力を最小化するように可変パラメータである充填層高さ,蓄熱ガス流量を決定する手法を確立した.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 47 (6), 191-199, 2021-11-20

    公益社団法人 化学工学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (27)*注記

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