V.痔瘻の手術─新しい試み,工夫

  • 岡本 欣也
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 那須 聡果
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 東 侑生
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 井上 英美
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 工代 哲也
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 茂木 俊介
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 村瀬 博美
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 藤本 崇司
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 山口 恵実
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 西尾 梨沙
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 古川 聡美
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
  • 山名 哲郎
    東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター

書誌事項

タイトル別名
  • New Experiments and Efforts for the Treatment of Anal Fistula

抄録

<p>痔瘻の基本術式を大きく分類すると開放術式,括約筋温存術式,シートン法となる.開放術式は根治性は高いが,肛門変形や肛門機能障害のリスクがあるため,より低侵襲な術式として括約筋温存術式が試みられるようになった.括約筋温存術式の再発を完全に無くすことは難しく,根治性を高めるため様々な工夫をこらした術式が考案されている.また痔瘻の手術では基本とされた原発口の処理をしない術式も試みられている.シートン法は機能温存と根治性を兼ね備えた術式であるが,シートン法もまた工夫された術式が報告されている.</p><p>坐骨直腸窩痔瘻や骨盤直腸窩痔瘻といった深部痔瘻に対しては解剖学的な根拠に基づいた術式,MRIやリニア型の経肛門的超音波検査を有効に活用した術式が行われている.</p><p>本稿では術式の工夫が多彩である前方・側方の低位筋間痔瘻や深部痔瘻に対する術式の新しい試み,工夫を紹介する.</p>

収録刊行物

参考文献 (18)*注記

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