Analytic studies of Willkührlichen Veränderungen (arbitrary ornamentation) in Sonate a violino e violone o cimbalo, op. 5 by Corelli

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Other Title
  • コレッリ『ヴァイオリン・ソナタ集』(作品 5)における「恣意的装飾」の分析研究
  • コレッリ『ヴァイオリン・ソナタ集』(作品5)における「恣意的装飾」の分析研究 : アムステルダム版(1710年)における伝統と革新
  • コレッリ 『 ヴァイオリン ・ ソナタシュウ 』(サクヒン 5)ニ オケル 「 シイテキ ソウショク 」 ノ ブンセキ ケンキュウ : アムステルダムバン(1710ネン)ニ オケル デントウ ト カクシン
  • The tradition and technological innovations in the Amsterdam edition of 1710
  • アムステルダム版(1710 年)における伝統と革新

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<p>楽譜に書かれていない、いわゆる「恣意的装飾」を演奏者が加えるという習慣がバロック時代にあった。18 世紀のヴァイオリン音楽の場合、特にソナタなどの緩徐楽章には、和声や対位法に基づく色彩豊かな装飾が行われていたであろう。しかし現代のヴァイオリン奏者にとって、この「恣意的装飾」をどこに、どれほど、そしてどのように加えたら良いかということは「趣味」に拠る所が多く、楽譜に書かれていないものを加えて表現するということが如何に難儀であるかは明らかである。それでも、かつての習慣の実態を知り、それを自らの演奏に活かす方法はないのだろうか。そこで本稿では演奏者の立場から、コレッリ=アムステルダム版(1710 年)を取り上げ、「恣意的装飾」の特徴や傾向の把握を試みた。その結果、ディミニューションの伝統を用いながらも革新的な要素が用いられ始めている様子が示唆された。</p>

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