保健医療福祉における意思決定支援のための、Python3を用いたマルチプラットフォームに対応したベイズ推測動的視覚化ツール「B.T.V.T.I.」の構築

DOI
  • 井上 弘樹
    新潟医療福祉大学 医療経営管理学部 医療情報管理学科
  • 内山 八郎
    同志社大学 全学共通教養教育センター

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the Python3 based Bayesian inference dynamic visualization tool “B.T.V.T.I.” with multiplatform support designed to assist decision-making in healthcare and welfare

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抄録

<p>【目的】以前ベイズ推測視覚化ツールであるB. I. T. を開発・リリースした後に懸案となっていた事項のうち以下3点、マルチプラットフォームに対応することでユーザーの使用機会を拡張すること、計算に概算ではなく堅牢性を備えること、正規分布の推測以外のより多様な推測を視覚化することを実現する。</p><p>【方法】Python3とNumPy、SciPyとグラフ表示ツールであるmatplotlibを用いて、複数のコンピュータOSで動作し、事後確率の堅実な計算を担保する、新たなベイズ推測視覚化ツールを作成した。視覚化するベイズ推測は正規分布の推測以外のものを新たに収集した。</p><p>【結果】構築されたB.T.V.T.I.はWindows、MacOS、Linux上で動作した。12のベイズ推測視覚化画面を実装し、うち9つにSciPyの統計関数を実装したプログラムとなった。観測値と変数の入力と同調して事後分布のグラフ曲線と事後確率値を計算し表示するが、使用したプログラミング言語が異なるため、その操作画面はB.I.T.と異なるものとなった。</p><p>【考察】B.T.V.T.I.の他のデバイスへの今後の拡張性とSciPyの適用とその限界、現状で未引用なベイズ推測事例の今後の実装と視覚化について論じた。本ソフトを用いるにあたってベイズ推測の原理、前提や適用を理解した上で用いるのが望ましい。</p>

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