COVID-19 専門病院における廃棄物の分別,貯留および排出について

  • 山本 紀子
    (地独) 大阪市民病院機構 大阪市立十三市民病院

書誌事項

タイトル別名
  • Sorting, Storage, and Transport of Medical Waste from Japan’s First Hospital Specializing in COVID-19
  • COVID-19 センモン ビョウイン ニ オケル ハイキブツ ノ フンベツ,チョリュウ オヨビ ハイシュツ ニ ツイテ

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抄録

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) は,2020 年 2 月 1 日,政令によって指定感染症に定められた。国内初の COVID-19 専門病院となった当院から排出される廃棄物のうち,治療,検査等に使用されたものは,すべて感染性廃棄物として処理されなければならない。感染性廃棄物の大半を占めるものは使用後の個人防護具 (PPE) である。また汚染区域に一度搬入したものは基本的には搬出できないため,単回使用物品の導入が必要不可欠であった。PPEと単回使用物品によって,当院の感染性廃棄物の量は激増したため,廃棄物は可能な限りまとめて小さくするなどの工夫が必要となった。汚染区域から清潔区域へ感染性廃棄物を搬出する際,梱包容器そのものを介して感染症が拡がらないようにするため,容器を清拭消毒できる素材のものに変更した。当院において,2020 年 9 月現在,院内感染は発生していない。また,2020 年 7 月 27 日には外来診療を再開している。

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