各都道府県における耳鼻咽喉科救急医療体制の検討

  • 川島 佳代子
    大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉科 日本耳鼻咽喉科学会地域医療委員会
  • 西野 宏
    日本耳鼻咽喉科学会地域医療委員会
  • 野上 兼一郎
    日本臨床耳鼻咽喉科医会
  • 五十嵐 充
    日本耳鼻咽喉科学会地域医療委員会
  • 稲村 直樹
    日本耳鼻咽喉科学会地域医療委員会
  • 河合 真
    日本耳鼻咽喉科学会地域医療委員会
  • 福與 和正
    日本耳鼻咽喉科学会地域医療委員会 日本臨床耳鼻咽喉科医会

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Japan's Prefectural System for Emergency Otorhinolaryngology
  • カク トドウフケン ニ オケル ジビ インコウカ キュウキュウ イリョウ タイセイ ノ ケントウ

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抄録

<p> 耳鼻咽喉科における救急医療体制は, 各都道府県あるいは各医療圏において整備されてきたが, 都道府県によりその実情は異なる. 今回日本耳鼻咽喉科学会地域医療委員会が各都道府県地方部会に対してアンケート調査を実施し, 耳鼻咽喉科救急体制について調査を行った. 何らかの耳鼻咽喉科領域の救急体制があると回答したのは40都道府県で, 耳鼻咽喉科領域の救急体制がないと回答したのは7都道府県であった. 耳鼻咽喉科の救急医療の問題点として, 勤務医の負担が大きいことや, 耳鼻咽喉科医の偏在が挙げられた. そのための解決策としては, 耳鼻咽喉科勤務医数の増加や待遇改善, 財源の確保とする回答が多かった. 今後, 救急医療体制を構築あるいは維持していくためには, 各地域における行政や医師会との調整とともに, 耳鼻咽喉科勤務医の働き方改革を進めながら, いかに救急医療体制を維持していくのかも考えていく必要がある.</p>

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参考文献 (2)*注記

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