繰り返す続発性会陰ヘルニア嵌頓に対し徒手整復後に待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行し得た1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of an Incarcerated Perineal Hernia After Laparoscopic Abdominoperineal Resection Treated by Laparoscopic Repair Following Repeated Manual Reduction
  • クリカエス ゾクハツセイ エイン ヘルニアカントン ニ タイシ トシュ セイフク ゴ ニ タイキテキ ニ フククウキョウ カ ヘルニア シュウフクジュツ オ シコウ シエタ 1レイ

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説明

<p>症例は65歳男性。直腸癌に対し腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行後,3年6ヵ月目に,腹痛,嘔吐,会陰部の膨隆を主訴に救急搬送された。身体所見上,会陰部に超手拳大の膨隆を認め,造影CT検査上,会陰部への小腸の脱出,および同腸管のclosed loopの形成を認め,続発性会陰ヘルニア嵌頓と診断した。腸管壁の造影効果は保たれており,膝肘位でエコーガイド下に徒手整復を行った。その半年後,9ヵ月後に再嵌頓のために受診し,再度同様の手順で整復を行った。この時点で手術を希望したため,待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した。ヘルニア門は3.0×3.5cmで,composite meshを用いて骨盤腔の欠損部を修復した。術後6ヵ月経過し,再発の徴候を認めていない。会陰ヘルニア嵌頓に対して徒手整復を施行し得たことで,待機的な腹腔鏡下手術の完遂が可能となった報告例はなく,文献的考察を加えて報告する。</p>

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