看護職の仕事に対するストレスと職務継続意向―地域包括ケア病棟に勤務する看護職に着目をして―

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  • Occupational stress in nurses and their intentions to continue working in hospitals for community-based care

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抄録

<p>本研究は,地域包括ケア病棟に勤務する看護職の仕事に対するストレスと職務継続意向の関係を明らかにすることである。看護師2,000名を対象に質問紙調査を行った。その結果,605 (30.3%) の有効回答を得た。臨床看護職者の仕事ストレッサー測定尺度(Nursing Job Stressor Scale以下NJSS)の7因子を潜在変数としたモデルの適合度は,GFIは.818,AGFIは.784,CFIは.834,RMSEAは.075,AICは2250.654,GFI≧AGFIであった。病棟継続,病院継続,看護継続すべてにおいて,<仕事の量的負担>の“仕事が終わらず超過勤務をしなければならない時”,“こなさなければならない仕事が多い時”,“仕事を終えるのに十分な時間がない時”との相関係数は1%水準で有意であった。さらに,<職場の人的環境>の“他のスタッフが協力的でない時”と<仕事の質的負担>の“判断力・注意力・責任感などが要求され仕事上の緊張感が多い時”もすべてにおいて1%水準で有意であった。仕事の量的質的両側面の負担感の軽減と職場での円滑な人間関係の構築が重要であると考える。</p>

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