父親の育児意欲尺度における交差妥当性の検討

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  • A cross-validation study of Fathers’ Child-Rearing Motivation Scale

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<p>目的 大内・野澤・萩原(2019)では,父親の育児参加への主体性を測定する尺度について,自己決定理論(Ryan & Deci, 2002)の有機的統合理論に基づき作成を試みた。尺度作成のための調査(以下,前回調査)は,2019年にマクロミル社に依頼して行った。本研究では,前回調査と同様の調査を別の調査会社に依頼して行い,育児意欲尺度の交差妥当性を検討する。</p><p>方法 楽天インサイト社に調査を依頼し,Web上にて2020年4月に実施した。前回調査と同様の条件(未就学児の子どもがいる,父母子が同居)でスクリーニングし,300件のデータが得られた。使用した尺度は,育児意欲尺度(大内・野澤・萩原,2019)育児自己効力感尺度(田坂,2003),夫婦ペアレンティング調整尺度(加藤・神谷・黒澤,2014)である。</p><p>結果と考察 Mplus (Ver. 8. 2; Muthén & Muthén, 1998-2018) を使用し,前回調査での分析と同じモデルで分析した。分析の結果,前回調査と同一の育児意欲尺度の因子構造が得られ,構成概念妥当性の指標として用いた育児効力感尺度と夫婦ペアレンティング調整尺度との相関も前回調査に近い結果が得られた。以上より,育児意欲尺度の交差妥当性が検証されたと考えられる。</p>

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