書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation of face pareidolia in children with autism spectrum disorder
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説明
<p>顔の情報処理には,顔の各パーツ情報に基づく独立的処理と,全パーツを1つのまとまりとして認知する全体的処理がある。自閉スペクトラム症(ASD)児では,顔の全体的処理の働きについて十分には明らかにされていない。パレイドリア現象は,本来顔でないものを,その配置から顔のように認知する現象であり,顔の全体的処理の働きによって生じると考えられる。本研究では,ASD児と定型発達(TD)児を対象に,パレイドリア現象の生じやすさに違いがあるか,ASD児の発達的な特徴がパレイドリア現象と関連しているかを調べ,顔に対する全体的処理の働きについて検討した。アイトラッカーによって刺激への注視率を分析したところ,ASD児もTD児も,倒立したパレイドリア現象画像よりも,正立した画像を高い割合で注視していた。また,自閉度が高いASD児ほど,正立のパレイドリア現象画像をあまり注視しない傾向があった。以上の結果から,ASD児にも顔の全体的処理が働いているものの,自閉症の症状をより強く示す児は全体的処理の働きが弱い可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PO-050-PO-050, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853266466219648
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- NII論文ID
- 130008127166
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可