書誌事項
- タイトル別名
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- A Longitudinal Study on Intimate Partner Violence Victimization (5): Effects of IPV Victimization on Mental Health
説明
<p>本発表では,IPV被害経験が精神的健康(うつ傾向,自尊心)に及ぼす影響について縦断的に検討した。調査協力者は竹澤他(2020)と同一であり,T1 からT2 にかけて交際を継続,あるいは結婚している男女723名を分析対象とした。交差遅れ効果モデルを想定し,男女を異なる母集団とする多母集団同時分析を行った結果,男性では心理的・身体的・性的暴力被害経験のいずれにおいても,T1 の被害経験がT2 のうつ傾向を高めることが示された。一方,女性ではT1 の心理的暴力の被害経験のみが,T2 のうつ傾向を高めていた。男女ともにT2 の自尊心に影響を与えるT1 の暴力被害経験は見られなかった。本研究の結果,及びT1 時の性的暴力被害経験以外のIPVでは性差が見られないとする竹澤他(2020)との結果をあわせて考えると,男性は被害経験によって精神的健康を悪化させやすいのに対して,女性は同程度の被害経験があっても何らかの対処を行い,精神的健康を維持させていることが示唆される。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PC-025-PC-025, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853266467557632
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- NII論文ID
- 130008126612
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可