書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of mother’s participation in focus group on use of child restraint systems: Preliminary study to develop an educational program to promote proper use of child restraint systems by parents
抄録
<p>伸び悩むチャイルドシート使用率をさらに高めるためには,現行の広報型の対策に加え,保護者の主体的な関わりを促す教育的対策が必要だと考えられる。本研究では,フォーカスグループインタビューと,日本自動車連盟の指導員によるチャイルドシートの講義を組み合わせた教育プログラムを試作し,その効果を検証した。</p><p>4~8歳児の母親36名の半数に教育プログラムを実施し(実験群),もう半数にはチャイルドシートに関する冊子を配布した(対照群)。その約1週間前と約1か月後に,チャイルドシートの使用頻度などを問う質問紙調査と,子どもの着座状況の観測調査を行った。</p><p>群ごとに事前事後の調査結果を比較したところ,実験群のみ,チャイルドシートの使用頻度が上昇し,その使用に対する負担感は低下傾向を,自信は上昇傾向を示した。実験群の母親は,教育プログラムに参加したことによりチャイルドシートに対する負担や自信などの認知的側面が変化し,その使用頻度が上昇したと解釈できる。しかし,チャイルドシートの使用方法の誤りはあまり改善しなかったため,その適正な使用方法を習得させるべくプログラムを改良することが今後の課題である。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PQ-027-PQ-027, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853266467641856
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- NII論文ID
- 130008127276
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可