諸外国における卒前老年医学教育

  • 古川 勝敏
    東北医科薬科大学医学部地域医療学
  • 宮澤 イザベル
    東北医科薬科大学医学部地域医療学
  • 金子 英司
    東京医科歯科大学統合教育機構事業推進部門
  • 石木 愛子
    東北医科薬科大学医学部地域医療学
  • 荒井 啓行
    東北大学加齢医学研究所認知症治療医薬開発寄附研究部門
  • 石川 崇広
    千葉大学大学院医学研究院内分泌代謝・血液・老年内科学
  • 大西 丈二
    名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学
  • 葛谷 雅文
    名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 名古屋大学未来社会創造機構

書誌事項

タイトル別名
  • Undergraduate geriatric education in foreign countries
  • ショ ガイコク ニ オケル ソツ ゼン ロウネン イガク キョウイク

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抄録

<p>目的:超高齢社会を迎えた我が国において,高齢者医療の果たす役割はこれまで以上に重要になっている.より良い高齢者医療を国民に提供するには医学部生ならびに若い医師への老年医学の教育は必須である.方法:本論文においては,日本老年医学会教育委員会が,インターネットにて諸外国の医学部における老年医学の卒前教育について情報を収集,解析し,日本の状況と比較検討を行った.結果:老年医学教育を医学部の必修科目としているの国は調査した国々の65%であり,英国,ドイツ,オーストリア,デンマーク,フィンランド,スウェーデン,オランダ,スペイン,カナダ,ニュージーランド等のこれまで福祉先進国と言われる国々で充実した卒前老年医学教育が行われていた.また多くの国々において,教育にあたるスタッフ数や時間の少なさが問題点として挙げられていた.結論:老年医学の教育は多くの国々においてその重要性が叫ばれているが,満足の得られる状況にある国は少なく,現在より良いものにしていこうとする“奮闘”が世界各国で続いていると思われる.</p>

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参考文献 (21)*注記

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