Psychometric properties of the Japanese version of Geriatric Anxiety Inventory for Japanese community-dwelling older people.

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  • 日本語版Geriatric Anxiety Inventory（GAI-J）の開発

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<p>本研究では，高齢者の不安を測定する尺度であるGeriatric Anxiety Inventory （GAI） の日本語版（GAI-J）の尺度特性を検討した。併せてその短縮版（GAI-SF-J）の利用可能性についても検討を行った。関東在住の60歳以上の成人400名（男性220名，女性176名，平均75.05±5.86歳，60～92歳），そのうち追跡可能であった100名に質問紙調査を実施した。GAI（20項目，2件法）およびその短縮版（5項目，2件法）では共に単因子構造が認められており，本研究でもカテゴリカルデータを用いた確認的因子分析の結果，単因子モデルで十分な因子負荷量（両尺度共に.60以上）とモデル適合度が示された（GAI-J，GAI-SF-JでそれぞれRMSEA＝.04, CFI＝.95，SRMR＝.10，RMSEA＝.08, CFI＝.98, SRMR＝.06）。信頼性については，両尺度共に十分な内的整合性（それぞれα ＝.89, ＝.73）と再検査信頼性（それぞれICC＝.82, 95％CI＝.74 to .87, ICC＝.72, 95％CI＝.61 to .80），また妥当性については両尺度と心配（PSWQ: r＝.57, ＝.58），状態不安（STAI: r＝.36, ＝.37），うつ（PHQ-9: r＝.35, ＝.32）との間に有意な相関が示され，併存的妥当性も確認された。今後は本尺度の臨床的な有用性の検討が望まれる。</p>

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