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- 菅井 洋子
- 川村学園女子大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Characteristics of parent and infant page turning as a joint activity during picture book reading.
説明
<p>絵本はページをめくり展開するメディアであり,絵本場面における「ページめくり」は重要な行動である。ページめくり行動は1歳頃に出現するといわれているが,出現前の乳児期にその萌芽的な行動がみられ,手指の発達に伴いながら「指先でめくる行動」から「ページめくり行動」へとその発達プロセスがみられることが明らかにされた(菅井,2019)。本発表ではページめくり行動出現時期の絵本場面における親子の「ページめくり行動」に着目し,いかに共同活動を展開しているのかを明らかにすることを目的とした。家庭での絵本場面観察を実施し,1組の母子を対象とし分析した結果,ページめくり出現時期には指先でめくる行動もみられ,多様なめくり方や,めくる方向や絵本の素材により難易度がある可能性が示された。また,子どもがページをめくる行動を母親が援助し展開する共同活動や,しかけ絵本の穴あきページでは穴に指をいれ子どもがスムーズにめくり共同活動を展開する等,この時期に読みあうことが好まれる「しかけ絵本」の構造によりひきだされるページめくりをめぐる共同活動が新たにみいだされた。以上,この時期特有の共同活動が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PO-083-PO-083, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853266470254720
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- NII論文ID
- 130008127196
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可