感情が心理的契約違反に与える影響

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タイトル別名
  • The Effects of Emotions on Psychological Contract Violation

抄録

<p>目的</p><p>対人サービス従業員の知覚する心理的契約違反と職務満足度との直接的な関係性の調査です。次に,従業員の感情労働の側面であるアフェクティブ・デリバリーが,心理的契約違反と職務満足度の間で緩和効果があるかを調査します。</p><p> </p><p>仮説</p><p>H1.対人サービス従業員が知覚する心理的契約違反は,職務満足と負の関係がある。</p><p>H2.対人サービス従業員が実践するアフェクティブ・デリバリーは,心理的契約違反と職務満足との負の関係を緩和する。</p><p> </p><p>方法</p><p>欧州の航空会社の客室乗務員に質問票を配布しました。</p><p>調査結果は,相関分析ならびに階層的重回帰分析を行いました。</p><p> </p><p>結果</p><p>心理的契約違反と職務満足との間には,有意に負の相関が認められ,H1は支持されました。</p><p>また,階層的重回帰分析の結果,相互作用変数を挿入した際に,相互作用が有意に認められ,H2は支持されました。</p><p> </p><p>考察</p><p>対人サービス従業員によるアフェクティブ・デリバリーの実践はポジティブな感情を表現することであり,顧客や同僚の間にポジティブな気分を覚醒し,不満やPCVの感情を修復すると考えられ,組織の成長に貢献することを示唆しています。</p><p> </p><p>本研究は,2019年~2022年の科研費(19K13800)による研究成果の一部を含みます。</p>

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