クロゴキブリ野外越冬幼虫群の発育と潜伏場所(樹洞)からの出現
-
- 辻 英明
- 環境生物研究会
書誌事項
- タイトル別名
-
- Development after nymphal hibernation and nocturnal appearance of field smoky brown cockroaches, <i>Periplaneta fuliginosa </i> hiding in an outdoor wood hollow
抄録
前年(2016 年)5 月 2 日に屋外の樹洞で,大中小混合のクロゴキブリ越冬幼虫群が粘着トラップに捕獲され,著者により A 群と呼称された(辻,2018a).2017 年の 4 ~ 8 月に,同じ樹洞内越冬幼虫のより正確な発育と,成虫を含む餌への摂食行動を調べる目的で,一辺 14 cm の正三角形のケント紙上に合計 7 個の餌を付着させたものを樹洞の入り口に設置し,摂食する個体の自動シャッターカメラ撮影を行った.その結果,4 月 30 日には中~大型幼虫,7 月 3 日には大型幼虫,8 月 4 日には大型幼虫と成虫がケント紙上に出現して餌を摂食した.越冬幼虫の発育と羽化傾向が 2016 年の成虫出現傾向とほぼ一致したので,大型越冬幼虫は勿論,小中型越冬幼虫も年内に羽化するものと判断された.これにより「小型の越冬幼虫は大型幼虫となって再度越冬する」という従来の推定は変更すべきと判断された.
収録刊行物
-
- 都市有害生物管理
-
都市有害生物管理 10 (2), 47-50, 2020
都市有害生物管理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390853423037324544
-
- NII論文ID
- 130008131457
-
- ISSN
- 2435015X
- 21861498
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可