新型コロナ禍における大学生の遠隔授業時の通信環境と理解度について
-
- 加納 寛子
- 国立大学法人 山形大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Internet Environment and Intelligibility for Distance Learning in University Students at Post-COVID-19
抄録
<p>新型コロナの影響により遠隔授業が定着しつつあるあり,学生の受講環境もある程度整っている.しかし,昨年度の同期型の遠隔授業時には,最初と最後だけ参加する学生や,何度も入り直す学生がいた.そのため,通信環境が不安定なのではないかと考え,インターネットの速度を測定し回答を求める質問紙により,学生等の通信環境を明らかにすることを本稿の目的とした.その結果,パソコン等の端末や通信環境は整っていたたが,16%程度の学生はZOOMの基準2.6Mbps/1.8Mbps(アップロード/ダウンロード)を満たしておらず,Laiらが推奨している基準250 Mbps/25 Mbpsを満たしている学生は10%にとどまり,遠隔授業を円滑に進めるための問題点として,通信速度の脆弱性が明らかになった.また,測定時間帯と遠隔授業の理解度の分析結果より,夜間に学習できる環境と習慣のある学生の方が理解度が高いことがわかった.</p>
収録刊行物
-
- 日本科学教育学会年会論文集
-
日本科学教育学会年会論文集 45 (0), 459-462, 2021
一般社団法人 日本科学教育学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390853423037347584
-
- NII論文ID
- 130008131590
-
- ISSN
- 24332925
- 09134476
- 21863628
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可