ある小学校の体育研究授業におけるボール運動授業の学習指導方略の検討

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  • 戦術学習モデル、協同学習モデル及びスポーツ教育モデルの適用

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<p>2017年に告示された新学習指導要領では、主体的・対話的で深い学びによる体育科の資質・能力を育成することが述べられ、教師には学習指導方略を工夫する授業を実践することが求められている。それに関連して長谷川(2016)は戦術学習モデル、協同学習モデル、スポーツ教育モデルを日本の実情に合わせたこれらのコンビネーションモデルを小学校ボール運動授業に適用した実践例を紹介している。都内のある小学校は2015年から5年間にわたるボール運動の研究授業において、これら三つのモデルを組み合わせた学習指導方略を取り入れた授業を計画・実践してきた。本研究では、5年目で実施された公開研究授業後に実施された児童による質問紙調査および教師に対するインタビューから、学習指導方略の効果や課題を検討することを目的とした。</p><p>本研究の対象は、小学校におけるボール運動授業を受けた生徒2年生~5年生15クラスの512名で、そのうち男254名、女254名、計508名を分析対象とした。また15クラスのうち、公開授業を担当した教員8名に半構造化インタビュー調査を行った。授業内容は、2年がストラックアウト、3年がティーボール、4年がアルティメット、5年がバスケットボールの単元であった。それぞれの授業で「ゲームで挟む学習過程(ワクワクタイム→ゲーム1→キラキラタイム→ゲーム2)」、「きょうだいチーム制」、「赤白帽子得点制」、「クラス得点制」の4つの学習指導方略が適用された。</p><p>児童と教員ともにゲームの時間を十分に確保できたと感じており、キラキラタイムの有効性が評価された。きょうだいチーム制の効果が多方面から実感され、赤帽子得点制による得点が増えていくことに喜びを感じていた。クラス得点制では、勝敗を超えたクラスの一体感が得られたと評価された。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390853487387486848
  • NII Article ID
    130008137046
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.71.0_122
  • ISSN
    24367257
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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