低出生体重児の母親がもつ育児不安の要因の検討―クラスター分析を用いたグループ間の比較―

書誌事項

タイトル別名
  • An Examination of the Uncertainty Factors Influencing the Childrearing Environment Involving the Mothers of Low Birthweight Infants —comparison of two groups by cluster Analysis—
  • テイシュッショウ タイジュウジ ノ ハハオヤ ガ モツ イクジ フアン ノ ヨウイン ノ ケントウ : クラスター ブンセキ オ モチイタ グループ カン ノ ヒカク
  • テイシュッセイタイジュウジ ノ ハハオヤ ガ モツ イクジフアン ノ ヨウイン ノ ケントウ -クラスターブンセキ ヲ モチイタ グループ カン ノ ヒカク-

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抄録

早産で低出生体重児の母親がもつ育児不安の要因をもとに母親をグループで分類し、グループ間の比較をすることを目的に2006 年1月~ 2007 年10 月、子どもがNICU 入院中71 名、退院後60 名の母親に育児不安に関する無記名調査を実施した。  重回帰分析の結果からクラスター分析を行い以下のことが明らかになった。1)子どもがNICU 入院中「子ども統制不能感」は「母親の年齢」で2つのグループに分類したクラスター間で有意な差が認められた。2)子どもが退院後、「育児不安」「子ども統制不能感」は「子どもの入院期間」で2つのグループに分類したクラスター間で有意な差が認められた。子どもがNICU に入院中、年齢が低い母親は子どもを扱いにくいという育児不安が高く、逆に年齢が高い母親はこれらの育児不安が低かった。子どもが退院後、睡眠時間が5時間30分未満の母親は子どもを扱いにくいという育児不安が高く、睡眠を6時間以上とれている母親はこれらの育児不安が低かった。NICU に入院中の若い母親は、子どもへの対応の仕方等の育児支援が重要であり、早期の段階から愛着行動を観察していく必要がある。子どもが退院後の母親は6時間以上の睡眠時間を確保できるように留意し、地域への継続看護を通して子どもの成長に合わせて、健診で母親のサポートの継続を必要とする結果が示唆された。

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