地域高齢者を対象としたSocial Provisions Scale(SPS)短縮化の試み : 項目反応理論分析による検討

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  • Development of a short version of Social Provisions Scale for communitydwelling elderly individuals :an item response theory approach

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地域で自立した生活をする高齢者の社会関係を把握するためには、ソーシャル・サポートを様々な機能的・質的側面から、「社会関係の豊かさ」を評価できる多次元的な尺度が必要とされる。そこで本研究では、地域高齢者477名の回答データに基づいて当該条件を満たすSocial Provisions Scale(SPS)の短縮化を試みた。項目反応理論(Item Response Theory:IRT)の2パラメタ・ロジスティックモデルを利用して、識別力と困難度の推定を行い、6項目および12項目の短縮化尺度を作成した。両短縮化尺度のスコアとSPS オリジナル24項目尺度のスコアとの間にはいずれもかなり強い正の関連が認められた(6項目:r=0.90、12項目:r=0.96)。また、SPS 短縮化尺度を含む3種のスコアと日本語版Lubben Social Network Scale 短縮版のスコアとの間にも有意な正の関連が認められ(オリジナル24項目:r=0.49、6項目:r=0.45、12項目:r=0.49)両短縮化尺度の基準関連妥当性が支持された。2種の短縮化尺度のテスト情報量を比較した結果、12項目の方(9.14)が6項目(6.13)よりも、実用に適していると考えられた。

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