外国人看護師の異文化適応:アメリカを中心に海外の事例から

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  • ガイコクジン カンゴシ ノ イブンカ テキオウ : アメリカ オ チュウシン ニ カイガイ ノ ジレイ カラ

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抄録

平成20 年に経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者・介護福祉士候補者の受け入れが始まり、日本で働く外国人ケアワーカーの存在が学術的・社会的関心を集めている。本稿では異文化間ケア先進国であるアメリカの事例を中心に、海外で働く外国人看護師を対象とした異文化適応研究を調査した。その結果、受け入れ国や看護師の出身国・言語・人種に関わらず、異文化間ケアの現場における看護師の適応プロセスには共通の課題が存在することが改めて確認できた。なかでも言語とコミュニケーション(非言語コミュニケーションも含む)は最も重要な課題であった。さらに、看護師に期待される仕事、そして患者や患者家族のあり方といった異文化間ケアの現場における看護のあり方の文化的差異も課題であることがわかった。今後の研究においては、受け入れ国の文化と出身国の文化に特有の事例や現象について理解を深めることも重要であることが示唆された。

収録刊行物

  • 言語と文明

    言語と文明 13 29-45, 2015-03-31

    麗澤大学大学院言語教育研究科

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