驚きの表情表出における他者の存在の効果 : 感情教示法と写真教示法を用いて
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of presence of another person in the facial expressions of surprise : Comparing the emotion-instruction method with the photograph-instruction method
- オドロキ ノ ヒョウジョウ ヒョウシュツ ニオケル タシャ ノ ソンザイ ノ コウカ カンジョウ キョウジホウ ト シャシン キョウジホウ ヲ モチイテ
- オドロキ ノ ヒョウジョウ ヒョウシュツ ニ オケル タシャ ノ ソンザイ ノ コウカ カンジョウ キョウジホウ ト シャシン キョウジホウ オ モチイテ
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説明
本研究では、驚きの表情における他者の存在の効果を調べるために、単独条件と同室条件における驚きの表情について、EACSに基づくAU単位での分析を行った。その結果、驚きの表情表出における他者の存在の効果は、感情教示法と写真教示法という2つの表情表出教示法において、異なる形でみられることが分かった。しかし、驚きの表情表出は、他の種類の表情表出ほど、他者の存在の効果が強く見られなかった。このことから、表示規則はポジティブーネガティブ感情という単純な軸についてみられるものではなく、あくまで感情の種類に依存すると考えられる。また、写真教示法の方が、感情教示法よりも、単独条件と同室条件において表出された表情の一致率が高い傾向にあったが、本研究において採用された表情表出手法は自発的な表情を対象としたわけではないため、今後は自発的な表情を分析対象とした他者の存在の効果も検討していかなければならないであろう。さらに、写真教示法における驚きの表情の方が、感情教示法における驚きの表情よりも、JACFEEの驚きの表情との一致率が有意に高かった。この結果は、驚きの表情表出教示法としての写真教示法の有効性と、JACFEEにおける驚きの表情と感情教示法における驚きの表情との差異を示唆している。
収録刊行物
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- 対人社会心理学研究
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対人社会心理学研究 4 69-75, 2004
大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649297349632
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- NII論文ID
- 120004843125
- 40006287131
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- NII書誌ID
- AA11550166
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- DOI
- 10.18910/8934
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- HANDLE
- 11094/8934
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- NDL書誌ID
- 6987929
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- ISSN
- 13462857
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles