高専における哲学教育 : カリキュラムデザインの観点から

DOI 機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Teaching Philosophy in KOSEN(Colleges of Technology) : from the Viewpoint of Curriculum Design
  • コウセン ニ オケル テツガク キョウイク カリキュラム デザイン ノ カンテン カラ

この論文をさがす

抄録

本論の目的は、高専における哲学教育の方向性をカリキュラムデザインの観点から明らかにすることである。まず、カリキュラムデザインの観点とはどのようなものであるか確認し、高専の哲学教育を考えるにあたっての重要な観点をピックアップすることによって、高専における哲学教育を考えていくことにする。次に、高専に独特の哲学や 哲学担当教員の位置づけについてまとめ、哲学教育を考える上での条件を明らかにする。また、哲学関連科目の現状についても考える。その際、哲学担当教員が担当する科目の観点から3 つの時期に分け、それぞれの特徴を考える。こうした考察に基づいて、授業としての「哲学」の課題を挙げることにより、高専における哲学教育の方向性を提示する。最終的に、高専における「哲学」は、低学年で学ぶ「倫理」やJABEE 対応の「技術者倫理」と連関させつつ、高専の学習・教育目標となっている批判的問題意識や論理的思考力が身につくようなものにしていくために、クリティカル・シンキングの要素も取り入れていくことが、1 つの方向性になるのではないかと結論づけられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ