基礎看護学技術演習時に学生が学べた看護者の基本的姿勢の意味

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  • キソ カンゴガク ギジュツ エンシュウジ ニ ガクセイ ガ マナベタ カンゴシャ ノ キホンテキ シセイ ノ イミ

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抄録

type:P

本研究の目的は,看護学生が,基礎看護技術の学内演習時に,学生である患者役に対して,看護師の基本的姿勢(傾聴・共感・受容・尊重・誠実さ)を意識し,技術練習をしていたか,また,それらの姿勢は患者役との関係の中で,どのような意味があると捉えているか,質問紙調査から分析し明らかにすることである。本研究の対象者は看護系短期大学(3年課程)1年生38名であり,データ収集方法は,研究者らが作成した質問紙により,回答を求めた。たいへん意識した,意識した,少し意識したものに対して,これら看護師の姿勢は対象との人間関係においてどのような意味があると考えたか,記述内容により回答を求めデータとした。データの分析方法は,記述内容をコード化し類似内容毎に集計し,抽象度を高めるためにカテゴリ化を行った。以上のことから,次のことが明らかになった。1.基礎看護技術の学内演習時,基本的姿勢を用いた者は28名(73.7%)みられた。2.看護師の基本的姿勢を用いたことで,看護における対象との人間関係に以下のような意味を捉えていた。1)信頼関係を築くことができる。2)対象との関係が円滑になりよりよい看護につながる。3)親密さが生まれコミュニケーションを深めることができる。4)自己理解や対象理解など相互に理解できる。5)対象と共にあるという関係になる。

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identifier:KJ00004765141

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