夏休みに侵入する日常としての学校:理想の夏休みの何を誰が守るのか

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タイトル別名
  • School as an Ordinary Day Life Invades in the Vaguely Defined Summer Vacation: What and Who Keeps the Ideal for Summer Vacation
  • ナツヤスミ ニ シンニュウ スル ニチジョウ ト シテ ノ ガッコウ : リソウ ノ ナツヤスミ ノ ナニ オ ダレ ガ マモル ノ カ

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抄録

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本稿では,学校という制度が社会的機能を停止する時間として夏休みを捉え,学校がある「日常」とは異なる,体験が重視される「非日常」としての理想の夏休みと現実の夏休みを把握した.その結果として,夏休みは子どもに体験をさせようという働きかけがなされる期間であるものの,議論すべき多くの課題を持つことがわかった.また教育行政が規定する休業日としての夏休みは曖昧なものであることを確認し,この捉え方から教育行政による夏休みが多様に解釈されることが可能であること,また夏休みに「総合的な学習の時間」に代表される教育課程としての体験活動の実施が求められていることなどから,学校という日常が夏休みに侵入する様子を教育行政の動きから確認した.その上で,私たちが理想とする夏休みに期待することは、あくまでも学校という「日常」が入り込めない「非日常」としての夏休みであることを論じた.

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