主格助詞「が」が係る述語の拡大 : 上代から中世までを対象に

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  • Expansion of the Predicates of the Nominative Particle ga
  • シュカク ジョシ 「 ガ 」 ガ カカル ジュツゴ ノ カクダイ : ジョウダイ カラ チュウセイ マデ オ タイショウ ニ

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抄録

本稿では、上代から中世にかけて、主格助詞「が」の述語かどのように拡大したのかについて考察した。主格助詞「が」の述語は「活動動詞→非活動動詞→形容詞(→名詞)」「変化動詞・存在動詞→状態動詞」「位置変化→状態変化」の順に拡大し、いずれも状態性が高い方へと拡大した。述語の拡大のプロセスは外界の世界を言語化する際の認知の仕方である行為連鎖のプロセスと類似する所があった。また、「が」の本来の機能である「指示」機能を基盤として新情報提示用法や談話的際立ちの用法に拡大したものと考えられた。

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