第53次日本南極地域観測隊越冬報告2012-2013

書誌事項

タイトル別名
  • Activity report of the 53rd Japanese Antarctic Research Expedition (JARE-53) wintering party in 2012-2013
  • ダイ53ジ ニホン ナンキョク チイキ カンソクタイ エットウ ホウコク 2012-2013

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説明

第53次日本南極地域観測隊越冬隊は,「南極地域観測第Ⅷ期6か年計画」の第2年次を担う隊として,2012年2月12日に第52次隊から昭和基地の運営を引き継いだ.南極観測船「しらせ」が厚い海氷と積雪に阻まれ接岸できなかったため,燃料や物資の一部を基地に運ぶことができなかったが,越冬隊の観測・設営活動に大きな支障はなかった.重点研究観測として「南極域中層・超高層大気を通して探る地球環境変動」に基づき,南極大気の総合観測を実施した.設営関連の基地設備はおおむね順調で,発電機の停電事故もなく,ブリザードによる大きな損害もなかった.また,隊員の健康もおおむね良好で手術を必要とする事故もなかった.越冬後半から4 名の隊員が第54 次夏隊とともにドームふじ基地までのトラバース旅行に参加し,天文観測などを行った.観測隊ヘリコプターなどを利用して「しらせ」航行ルート付近の積雪及び海氷厚測定を行い,「しらせ」にデータを提供したが,第54次隊でも接岸できなかった.2013年2月1日に越冬交代式を行い,第54 次越冬隊に基地運営を引き継いだ.

収録刊行物

  • 南極資料

    南極資料 59 (3), 263-294, 2015-11-30

    情報・システム研究機構 国立極地研究所

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