第37次南極地域観測隊夏隊報告1995-1996

書誌事項

タイトル別名
  • Activities of the summer party of the 37th Japanese Antarctic Research Expedition 1995-1996
  • ダイ37ジ ナンキョク チイキ カンソクタイ ナツタイ ホウコク 1995-1996

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説明

本報告は第37次南極地域観測隊夏隊の行動の概要を示すものである。観測隊は56名で構成され, このうち越冬隊は藤井理行隊長兼越冬隊長, 川田邦男副隊長兼越冬副隊長を含む40名と夏隊は神田啓史副隊長兼夏隊長を含む16名, および2名のオブザーバーで編成された。1995年11月14日, 観測船「しらせ」により東京港を出発し, 12月14日, 氷海に入り, 24日に昭和基地に接岸した。夏期期間は, 昭和基地への物資輸送, 同基地での倉庫棟, 非常用発電棟の建設, 第9発電棟の解体, ドームふじ観測拠点への物資輸送などの作業を行った。とくに昭和基地およびS16への輸送品は総重量1069.5トンに及び, そのうち氷上輸送はこれまでに最も多い215.4トンであった。本格輸送の終了後は, 宗谷海岸露岩域での生物, 地学の野外調査, 基地観測では気球回収実験, 海洋物理の定常観測, テレメトリー観測等を実施した。越冬交代後はプリンスオラフ海岸での海底地形調査, 露岩域での野外調査, 続いてアムンゼン湾のリーセルラルセン山地域での調査を行った。帰路, 係留系ブイの回収を行い, 海洋定点観測をほぼ予定通り実施した。3月20日, シドニーに入港し, 27日, 日本に帰国した。

収録刊行物

  • 南極資料

    南極資料 43 (2), 237-254, 1999-07

    国立極地研究所

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