カラハリ狩猟採集民の狩猟技術 : 人類進化における人と動物との根源的つながりを探って

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タイトル別名
  • Hunting Technique among Kalahari Hunter-Gatherers : The Role of Primordial Man-Animal Connection on Human Evolution
  • カラハリ シュリョウ サイシュウミン ノ シュリョウ ギジュツ : ジンルイ シンカ ニ オケル ヒト ト ドウブツ ト ノ コンゲンテキツナガリ オ サグッテ
  • カラハリシュリョウサイシュウミンノシュリョウギジュツ ジンルイシンカニオケルヒトトドウブツトノコンゲンテキツナガリヲサグッテ

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抄録

旧人と新人が交替するにあたり,狩猟方法がどのように変わったかを推測するために,現代の狩猟採集民サンの狩猟方法を詳細に調査した。その結果,サンの狩猟方法は大型獣を狙った弓矢猟や槍猟だけでなく,小型の哺乳類や鳥類を対象に多種多様な猟法があること,狩猟を行う者は成人男性だけでなく,成人女性や少年たちも行ってきたことが明らかになった。とくに少年は,4~5歳のころから『自然の読み取り方』を学んでいく。動物に関心を持ち深く観察してその心を読むというヒトに特有な能力は,ホモ・サピエンスの起源にまで遡ることができる。人と動物の関係は,人間の認識能力そのものの変革を促したという点で,人の進化と深く絡んでいると考えられる。

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