運動スキルを言語表出することによる運動学習効果

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タイトル別名
  • The beneficial effects of verbalizing of acquired motor skills on motor learning
  • ウンドウ スキル オ ゲンゴ ヒョウシュツ スル コトニ ヨル ウンドウ ガクシュウ コウカ
  • The beneficial effects of verbalizing of acquired motor skills on motor learning

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抄録

本研究の目的は,得た運動スキルの言語化が運動学習を促進するかどうかを明らかにすることであった.参加者は大学生18名であり,言語化群とコントロール群に割りつけられた.2つの球を非利き手で回す課題を運動学習課題とした.言語化群が4分間球回しを練習した後,得た運動スキルについて,ビデオカメラに向かって話をさせた.その直後,2分後,1日後の1分間の球回し回数と落下回数を測定した.コントロール群は,4分間の練習後の2分間科学雑誌を音読した.言語化群が話をしている時間はビデオを見返すことで確認した.分析は,言語化群とコントロール群のパフォーマンスに対して分散分析,球回し回数と話をした時間の相関分析を実施した.その結果,球回しの改善回数は,コントロール群に比べて言語化群の方が有意に多かった.また,言語化群が話をしていた時間と鉄球回しの改善回数に有意な相関を認めた.本研究結果から,運動スキルを言語化することによって運動学習が促進されることが示され,リハビリテーション効果を高める介入になることが期待される.

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