自然公園におけるレクリエーションインパクトの評価と管理対策に関する研究 : 墾丁国家公園を事例に

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タイトル別名
  • A study on recreation impact management and its effectiveness in national parks
  • シゼン コウエン ニ オケル レクリエーションインパクト ノ ヒョウカ ト カンリ タイサク ニ カンスル ケンキュウ コンチョウ コッカ コウエン オ ジレイ ニ

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抄録

自然公園の属性は都市公園と異り,レクリエーション利用は自然の回復力の範囲で行うべきであり,公園の管理者は環境に対する影響を確認しつつ管理することが重要である。戸外レクリエーション活動は,しばしば公園に悪い影響を与えることがある.このレクリエーションに伴うインパクトを解決するため,1980年代中半頃に,許容できる変化の限界(L.A.C.)という考え方がアメリカで生まれ,最近その考え方がレクリエーションインパクトの管理対策でとり入れられるようになった.本研究は,台湾の墾丁国家公園を研究対象に,アンケートにより,観光客と管理者のレクリエーションインパクトに対する評価を確認し,許容できるインパクトの限界を判断しようとしたものである.その結果,①L.A.C理論は新しい公園管理理論として活用できる.② 特に公園の特定部分の管理には適していることが示唆された.しかし,③ 管理者と観光客が評価指標や管理措置等に対し,常に一致しているわけではない.また,④ 不一致点の処理方法に関し、適切な方法が示されていない.さらに,⑤ アンケートなどに要する時間と経費はかなりのものが予測され,これらが弱点として判明し,改良すべき課題であることも明らかになった.

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