南琉球・多良間島方言の基本的なja構文について

書誌事項

タイトル別名
  • On the -ja Construction in the Tarama Dialect of Southern Ryukyuan
  • ミナミリュウキュウ ・ タリョウ カントウ ホウゲン ノ キホンテキ ナ ja コウブン ニ ツイテ

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説明

助辞-jaは現代共通語の助辞「は」に対応し,琉球語全体で広く用いられている助辞である。だが,その研究の多くが-jaの出現形式や承接関係など形態論的な内容を示すに留まっており,その文法的機能や「意味」についての具体的な記述,また,現代共通語の「は」との違いといった観点からの考察があまりなされてこなかった。このような現状を踏まえ,本研究では多良間島方言を対象に,-jaが現れる文の基本的なタイプを明らかにし,それぞれの文の構造や機能を記述・考察した。その結果,名詞述語文と形容詞述語文のNP-ja主語は基本的に「判断の主題」を,動詞述語文のNP-ja主語は基本的に「関連の主題」を表すことを示した。またその他のja構文として,存在動詞aL述語文,否定文,対比構文などがみとめられた。

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