On tense in relative clauses and noun sentential complementations

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  • 連体修飾節のテンスについて
  • レンタイ シュウショクセツ ノ テンス ニ ツイテ

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本稿では,連体修飾節を考察の対象にし,どういう場合に絶対的テンス・発話時視点をとり,またどういう場合に相対的テンス・主節時視点をとるかを記述する。その際,2つの興味深い非対称がみられることを明らかにする。そのひとつは,連体修飾節のなかでいわゆる外の関係といわれるものと,内の関係といわれるものの従属節のテンスに関する現象の非対称であり,いまひとつは,外の関係の連体修飾節における,「従属節:ル/主節:ル」の場合と「従属節:タ/主節:タ」の場合での認識視点のスイッチング現象の非対称である。ひとつめの非対称は,外の関係の連体修飾節のもつ性質と内の関係の連体修飾節のもつ性質の違いから導き出される現象であり,ふたつめの非対称は,文の線状的な流れと事態の時間的な流れの方向の一致・不一致による違いから導き出される現象であることを示す。

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