書誌事項
- タイトル別名
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- Aoshima, a part of Ehime Prefecture dialect accent
- エヒメケン アオシマ ホウゲン ノ アクセント
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説明
愛媛県喜多郡長浜町青島の方言アクセントについて,音調型,アクセント体系,類別体系の順に報告するとともに,特徴的な現象について分析し解釈を試みる。はじめに,音調型について,主として上昇の仕方の特徴と,語の持つ低接性に着目して記述する。次に,「内輪式」に近い体系であることを示す。そして,この島のアクセントが「内輪式」に近いことは,この付近のアクセント分布から見て極めて孤立的であることを言う。また,音調型などの体系の周辺部分に,「中央式」諸方言や近畿方言の一部に報告されている特徴にも共通する点があることを示した上で,この方言アクセントは,青島が,江戸の昔,播州坂越の人々により開かれた島だという史実を反映するものであり,現在の坂越方言アクセントと祖形を同じくする「中央式」の体系から,島という隔離された環境の中で「内輪式」の体系へと独自に変化してきたことを示すものであろうとの仮説を立てる。
収録刊行物
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- 日本語科学 = Japanese Linguistics
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日本語科学 = Japanese Linguistics 6 49-70, 1999-10
国立国語研究所
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649698257664
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- NII論文ID
- 120006595234
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- NII書誌ID
- AA1113775X
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- NDL書誌ID
- 4904059
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles