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- 談話中に現れる間投詞アノ(ー)・ソノ(ー)の使い分けについて
- ダンワチュウ ニ アラワレル カントウシ アノ ー ソノ ー ノ ツカイワケ ニ ツイテ
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Description
本稿では,間投詞アノ(ー)・ソノ(ー)について談話管理理論的観点からの考察を行った。両者は言語編集に関わる心的操作標識であるが,アノが話者が言いたいコト・モノ(P)から表現形式(L)を編集中であることを表す標識であるのに対して,ソノは(L)から別の表現形式(L’)を複数作成中であることを表す標識である。このような作業は,拍象的な話題を扱う際に典型的に現れることを調査によって示した。抽象的な話題では,話者は誤解を避けたり,より洗練された語を用いたりしようとするためにこのような作業が必要であると考えられる。このように考えることで,ソノ(ー)が持つ発話効果も説明することができる。また,アノ・ソノが指示詞由来の間投詞であることから,アノ(ー)での編集作業が田窪・金水(1996)のD-領域,ソノ(ー)での編集作業がⅠ-領域で行われると考えると,これらが指示詞の理論の中で分析可能であることを示唆した。
Journal
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- 日本語科学 = Japanese Linguistics
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日本語科学 = Japanese Linguistics 23 17-36, 2008-04-22
国書刊行会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649698319616
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- NII Article ID
- 120006595347
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- NII Book ID
- AA1113775X
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- NDL BIB ID
- 9477533
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN