友人への「断り」に対する評価に関する質的考察:日本語母語話者と中国人日本語話者の評価を通して

書誌事項

タイトル別名
  • A Qualitative Research on the Evaluation for the Refusals to Friends :Through the Evaluation of Japanese Native Speakers and Chinese Non-native Speakers of Japanese

抄録

The University of Tokyo

会議名: 言語資源活用ワークショップ2016, 開催地: 国立国語研究所, 会期: 2017年3月7日-8日, 主催: 国立国語研究所 コーパス開発センター

異文化間の「断り」に関しては,中間言語語用論などの分野で,「言語や社会的規範の違いにより衝突が起きやすい」と論じられることが多い。本研究では,個人差に焦点を当て,評価 の視点から研究を進めた。『BTSJコーパス』から5つの「友人の依頼への断り」の音声データを選択し,日本語母語話者3名と中国人日本語話者3名に,断られる側の視点に立って,5つの音声の好ましさをプロトコル分析とインタビューを通して評価してもらった。その結果,録音ごとに評価が比較的一致しているものとばらけているものがあり,特に評価のばらつきが大きかった2つの録音は,評価者の「友人への断り」における基本的態度が,「合理性・効率性重視」か,「心情・気遣い重視」かで評価が分かれていた。また,今回のデータからは,評価のばらつきと評価者の母語との関連性は見いだせなかった。

source:http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/lrw2016.html

identifier:東京大学

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