日本におけるレズビアン, ゲイ, バイセクシュアル当事者の セクシュアルアイデンティティに関する心理学研究の課題 : 海外研究との比較による検討

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タイトル別名
  • The obstacles of the psychological research of Lesbian, Gay, and Bisexual identity in Japan: Comparing the studies that were conducted overseas

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説明

日本におけるレズピアン,ゲイ, パイセクシュアル当事者(LGB当事者)のセクシュアルアイデンティテイ(LGBアイデンティティ)の心理学研究について, 海外文献と比較することによって, 研究の課題や今後の発展の可能性を見出そうと試みた。その結果, 本邦においてはLGBアイデンティティ形成プロセスに関する研究はいくつか見られるが, LGBアイデンティティを測定する研究はほとんど見られないことが明らかになった。今後LGBアイデンティティを測定する研究の蓄積が求められるが, 海外文献において, 社会的背景によってLGB当事者の自身のセクシュアリティに抱く感情や信念が異なる可能性が指摘されている。本邦においては, 法的に同性愛者や同性愛行為が禁止されていなかったこと, 戸籍という他者も含めた独自の身分登録制度が用いられていること等の社会学的知見から, 特にMohr & Kendra (2011)における「アイデンティティの優位」,「他者受容の問題」の次元や測定項目は心理学的に再検討されるべきであるだろう。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649698789376
  • NII論文ID
    120006557410
  • NII書誌ID
    AA12461491
  • DOI
    10.15017/2202956
  • HANDLE
    2324/2202956
  • ISSN
    21856974
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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