書誌事項
- タイトル別名
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- The Formative Provess of "Manchuria" Illusion : On the So-called "Special Sentiments"
- マンシュウ ゲンソウ ノ セイリツ カテイ イワユル トクシュ カンジョウ ニ ツイテ
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説明
満州は、かつて政治的には日本と「特殊の関係」を持つ地域とされた。また「赤い夕日」の「郷愁」に象徴されるように、日本人にとって「特殊の感情」を懐かせる土地でもあった。この特殊の関係・感情とはなにか、また歴史的にはいつ、どのように形成されていったかを、本稿において検証する。 日本人の満州に対する特殊な感情は、決して古いものではない。日露戦争以降、満州への進出という国策の下で生まれたもので、「特殊権益」の意識の上に築かれた政治意識であった。また、日本人の満州体験は実際、おびただしい殺戮、流血、差別、家族離散などの苦痛を伴うものであり、それを「赤い夕日」のロマンチシズムに仕上げたのは文化の創造力によるものであり、また戦後の平和な時代における追体験だったと本稿は主張する。
収録刊行物
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- 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
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日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 32 99-117, 2006-03-31
国際日本文化研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649700800128
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- NII論文ID
- 120005681556
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- NII書誌ID
- AN10088118
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- ISSN
- 24343110
- 09150900
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- NDL書誌ID
- 7944634
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可