Comparative Studies of Folk Customs and Beliefs of the Peach in Horaisan, Konronzan and Togenkyo
Bibliographic Information
- Other Title
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- 桃をめぐる蓬莱山・崑崙山・桃源郷の比較民俗学的研究
- モモ オ メグル ホウライサン コンロンサン トウゲンキョウ ノ ヒカク ミンゾクガクテキ ケンキュウ
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Description
桃は強い生命力を持つ仙果、陰や死に対して不思議な呪力をもつ陽木として、当然ながら長生の神仙の世界や不死の楽園に結びつけられる。伝承上では、神仙の住む世界は東の大海原にある蓬莱山で、桃の巨大な樹のある度朔山または桃都山でもあり、仙木である扶桑は桃と同じ陽性の植物である。また信仰上では、不死の薬の持ち主として人間の福寿を操る女神である西王母は、桃をシンボルとし、死を再生に転換させる生命の象徴である。 不老不死の楽園は仙界であり、俗人にとって生活苦のない理想郷である。したがって、俗界を逃れる「仙界訪問譚」は魏晋の時代から盛んになり、また桃の伝承と強く結び付けられる。その中で、桃の名を冠する陶淵明の「桃花源記」が最も知られ、異界の神秘性を無限に増幅したものである。この類の話において、桃は俗界と異界とを隔絶させ、俗人を仙人に転換させる役割を果たしている。
Journal
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- 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
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日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 22 69-109, 2000-10-31
国際日本文化研究センター
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649700848000
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- NII Article ID
- 120005681660
- 110000509871
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- NII Book ID
- AN10088118
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- ISSN
- 24343110
- 09150900
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- NDL BIB ID
- 5842180
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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- Abstract License Flag
- Allowed