17世紀佐賀藩における鷹と鷹場

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  • 伊藤 昭弘
    佐賀大学地域学歴史文化研究センタ一 : 准教授

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タイトル別名
  • Hawks and Hawking Grounds of Saga Han in the 17th Century
  • 17セイキ サガハン ニ オケル タカ ト タカバ

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抄録

本稿の目的は、佐賀藩における鷹・鷹場についての研究を進展させるために、まず17世紀の状況を整理することにある。佐賀藩初代藩主鍋島勝茂は、鷹狩りを非常に好み、佐賀平野全域に鷹場を設けていた。特に鶴が飛来した佐嘉郡・小城郡・杵嶋郡の鷹場を大切にし、独占した。息子である元茂・直澄・直朝が分家すると、勝茂は彼らを対象とした鷹場にかんする統制を設けた。彼らの佐嘉郡・小城郡・杵嶋郡の鷹場利用に制限をかけることで、彼らを明確に藩主の臣下と位置づけるものだった。二代藩主鍋島光茂は、祖父ほど鷹を好んでいなかったが、家臣の序列形成に、鷹を利用した。まず彼は、佐賀藩の諸猟を管理する役所「諸猟方」を設置した。さらに彼は「諸猟方御法度」を制定し、鷹の使用をめぐって家臣の序列を明確lこした。

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