大学生のキャリア発達過程におけるピア間活動の事例研究:「発達的ネットワーク」および「社会人基礎力」の観点から

書誌事項

タイトル別名
  • Case Study of University Students' Peer Group Activities in the Career Development Processes : from Developmental Network and Mental Abilities in Socialization Perspectives
  • ダイガクセイ ノ キャリア ハッタツ カテイ ニ オケル ピア カン カツドウ ノ ジレイ ケンキュウ : 「 ハッタツテキ ネットワーク 」 オヨビ 「 シャカイジン キソリョク 」 ノ カンテン カラ

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抄録

近年、大学教育は専門性に加えて汎用性のある能力の向上も要請されている。例えば教育審議会答申で「学士力」のなかに、コミュニケーションスキルや課題解決力などの汎用的能力が含まれている。経済界からの提言では、課題の本質を把握し自ら行動することによって、課題解決を図る人材像を標榜している。筆者は3年次演習で産学連携の課題解決型学習を推進し、専門知識の応用やコミュニケーション機会の拡張をとおして専門性や社会性の向上に一定の有効性が見られることを検証した。その結果、学生間の水平的連携が社会性向上に対する鍵のひとつと考えられたことから、本稿では本務校の「学生キャリアアシスタント」活動と他機関による同趣旨の事例に着目した。そして、「発達的ネットワーク」および「社会人基礎力」に関する先行研究を援用し、学生ピア間の活動におけるネットワークの重層化や社会人基礎力の運用状況を把握したうえで、活動モデルを導出した。

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