The Relationship between the Perfect Tense and the Emphasis on the Aspect of Auxiliary Verbs and the Theory of the Self and the Non Self
Bibliographic Information
- Other Title
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- 完了と強意の意味連関と自己非自己理論
- カンリョウ ト キョウ イ ノ イミ レンカン ト ジコ ヒジコ リロン
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Abstract
完了と過去の助動詞の相互承接形式において、完了の助動詞が完了から強意へと意味を変化させる事象およびその深層にある構造について考察した。結果、完了が強意へと意味を変化させるのではなく、完了と過去の意味的な齟齬を回避するために便宜的に強意としたものであった。また、その強意の本質的な意味は、生起した事象が完結したものであり、かつそれが元には戻らないという不可逆性を表すものであるとした。そして、相互承接形式の完了の助動詞は、今後可逆的に変化することはないという意味において、下接する過去の助動詞における想起の確実度を担保して強意の意味を担うようになったことを論証した。さらに、この完了の意味の中心にある不可逆性は、言語主体がいったん認知した情報を維持できるという点において自己の情報であり、そうではない情報と分節することによって、言語の深層にある自己非自己の構造と軌を一にするものであることを論じた。
Journal
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- 安田女子大学紀要
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安田女子大学紀要 (48), 11-20, 2020-02-28
安田女子大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649705212800
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- NII Article ID
- 120006813519
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- NII Book ID
- AN00242368
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- NDL BIB ID
- 030448641
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- ISSN
- 02896494
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed