1958 年学習指導要領の改訂過程に関する諸研究のレビュー─特設「道徳」・社会科・特別教育活動に焦点を当てて─

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  • The Curriculum Revision Process in 1958:A Literature Review Focused on Moral Education, Social Studies, and Extra-curricular Activities

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本稿の目的は,1958 年に告示された義務教育段階における学習指導要領の改訂過程について説明している諸研究を,特設「道徳」・社会科・特別教育活動に焦点を当ててレビューすることである。検討の結果,先行研究の多くが当時の政治的・経済的影響から改訂過程を説明していること,これらの研究は改訂過程における与党政府の影響力の大きさを指摘していること,一方で先行研究の中には改訂過程に携わった実体験や改訂当時に作成された資料に基づいて論じられたものがあることがわかった。先行研究のもつこれらの特徴を踏まえて,本稿は,「道徳」の特設とそれに関連する教科領域を結びつけながら,学習指導要領の改訂過程全体を実証的に検討する必要性を指摘した。

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