書誌事項
- タイトル別名
-
- Effects of water temperature differences on emotion, body temperature and blood natural killer (NK)cell activity during water exercise among middle-aged women ―Comparison between a pool water temperature of 30- and 34-degrees centigrade―
- スイチュウ ウンドウ ジッシ ノ スイオン ガ カンジョウ タイオン ケッチュウ NK サイボウ カッセイ ニ オヨボス エイキョウ チュウコウネン ジョセイ ニ オケル スイオン 30ドC ト 34ドC ノ ヒカク
この論文をさがす
抄録
水中運動は低体力者や障害をもつ人たちにも,「積極的休養法」になりうる運動と考えられる。本研究では,中高年女性を対象として,楽しみながら無理なく行う強度の水中運動が,実施者の感情・自律神経機能・免疫機能・体温に及ぼす効果を検討した。午後7時から,音楽のある環境で,熟練した指導者に従って,4-9名の集団で50分間の水中運動を実施させた。50分間の水中運動の替わりに,写真集を眺めて過ごす対照安静日を別な日の同一時刻に設けた。プールの水温は,29-30℃,33-34℃の2種とし,可久的に同様の水中運動を行い,水中運動と対照安静実験前後の測定値を比較した。両水温ともに,水中運動後に快感情とリラックス感得点が高まり,血漿ノルアドレナリン(NA)濃度が上昇したが,対照安静後に有意な変化は認められなかった。自然免疫能の指標である血中ナチュラルキラー(NK)細胞活性は,水温33-34℃のプールで実施した水中運動後に上昇したが,29-30℃のプールと対照安静では変化しなかった。直腸温は,水温33-34℃のプールで実施した水中運動では,運動開始数分後から上昇したのに対し,29-30℃では最初低下し40-50分で上昇した。対照安静実験では低下し続けた。平均直腸温変化量積分値とNK活性変化量との間に,有意な正の相関が認められた。両水温での50分間の水中運動実施は,交感神経活動(血漿NA濃度)を適度に高めることで感情を改善する可能性が推察される。水温29-30℃に比べて,33-34℃のプールは,水中運動実施によって,深部体温を上昇させてNK活性を高めるのに適していると考えられる。
収録刊行物
-
- 北海道大学大学院教育学研究科紀要
-
北海道大学大学院教育学研究科紀要 99 55-69, 2006-09-25
北海道大学大学院教育学研究科
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390853649724526208
-
- NII論文ID
- 120000954555
-
- NII書誌ID
- AA11464009
-
- HANDLE
- 2115/14788
-
- NDL書誌ID
- 8551597
-
- ISSN
- 13457543
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可